相続した不動産はすぐに買取してもらった方が良い?
父は母が亡くなってしばらくして、一人で住むには広すぎると言って家を出てマンション暮らしをしていました。実家はしばらくして更地にしたので、てっきり売却したと思っていましたが、地元に住む叔父さんによると、売却しょうとしたけど買い手がすぐに見つからなかったのでそのまま所有していたとのことでした。
軽井沢などの人気エリアなら高く売れるしすぐに買い手も見つかるのですが、長野の中でも若者が少ない田舎町なので、それを聞いて納得しました。
葬儀が終わり今住んでいる東京に戻り、妻ともいろいろ話しましたが、やはり土地は持っていても無駄に税金がかかるだけなので、時間がかかっても売りに出すことにして地元の不動産会社に連絡しました。
すると、確かに売れにくい土地ではあるけれど、安くはなるけれどそれで良いなら自社で買取できるとのことでした。このようなケースでは相続した不動産はすぐに買取してもらった方がよいでしょうか?
早めに売却することで税金分がお得になります
売却するよりも買取額がかなり安くなるのであれば、期間を定めて売りに出してみるのも良い方法だと思います。
固定資産税はたいした金額ではないから、しばらく買取してもらうのは待った方がよいという人もいると思いますが、固定資産税は土地の固定資産税評価額に対して1.4%にあたる金額が年に一度課税されます。
土地の評価額は分かりませんが、仮に1,000万円だとすると税金は14万となり、所有しているだけで毎月1万2千円程度の負担を強いられることになるので、これを安いと判断するのは自分自身となります。
また、土地を売却して利益が出ると、それに対して税金がかかりますが、相続発生から3年と10カ月以内に土地を売却すれば、相続財産譲渡の取得費の特例を受けられます。したがって、固定資産税を負担して少しでも高く不動産を高く売ろうとする場合も、売りに出す期間は3年と10カ月以内に設定して、不動産会社ともよく話し合ってどうすべきかを決めましょう。