別荘の査定額が一昔前よりも安くなっている理由とは?
相続に比べて税金負担が高くなることは承知していますが、私が経営している会社でどうしても資金が必要になり、資産家である父に借入を打診すると、他の兄弟もいるから自分が亡くなった際に遺産相続を放棄する条件で、軽井沢の別荘を譲ってもらえることになりました。
実はかなり前になりますが対象物件の資産価値を調べたことがあって、さすがにバブル時代よりもかなり安くはなりましたが、そのときは今必要な資金を十分に賄えるだけの金額でした。
それから年数が経っているので多少価値は下がっているとはいえ、新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが定着し、2拠点生活や週末だけ軽井沢などの都心からもそれほど離れていない地方で暮らす人が増えていることを知っていたので、それなりの価格で売却できると思っていました。
しかし、早速地元の実績のある不動産会社を探して査定をしてもらうと、予想よりもかなり低い金額を提示されてしまいました。
他の会社にも査定を依頼するつもりですが、査定を依頼した不動産会社からは別荘の価値は一昔前よりも安くなっていると言われました。その理由を分かりやすく教えてください。
古い物件には修繕費用がかかることも原因です
バブル時代に別荘ブームが起き、数多くの別荘が建築されました。そのため、軽井沢にも築40〜50年以上経つ物件がたくさんあります。今回はまさにその物件を売却しようとしているので、そのためには修繕や修理が必要である可能性が高く、それが査定金額を下げている要因になっていると考えられます。
また、別荘はアクセスや利便性が悪い場所にありがちなことも、査定額が予想を下回ることにつながりやすいです。
確かに近年では2拠点生活をする人などが増えていますが、アクセスが悪い物件は一般的な住居としての用途で購入する人をターゲットにするのは難しいため、なかなか購入検討者が現れないという現実があるのです。
住民税や管理費がかかり、固定資産税が高いことも、別荘が売れにくい原因となっています。地域によって内容は変わりますが、どの地域でも住民税と管理費、固定資産税は共通してかかることになります。